フラップ作成の失敗とレーシック

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フラップ作成の失敗について

レーシックの後遺症にはいろいろなものが考えられます。

しっかりとしたクリニックで、しっかりとした機材を用いて、しっかりとした医師が治療をすれば、こうした失敗はほとんど起こらないのですが、そうでない場合にはまれに起こることがあります。特に、レーシック特有のものとして考えられるのがフラップ作成の失敗です。

角膜に直接切れ込みを入れるPRKレーゼックとは違い、レーシックではフラップを作成しますが、その作成に失敗することで紹介するような症状が出ることがあります。イントラレーシックではフェムトセカンドレーザーを照射してフラップを作るため、ほとんどこうしたことは起こりませんが、マイクロケラトームというメスで行う旧式のレーシックを行う場合にはまれに起こることがあります。

もっとも、マイクロケラトームを使った伝統的な手術であっても、しっかりとした医師が執刀すればほとんど起こることはないので、レーシックを受ける際にはクリニック選びだけは間違いのないように行いましょう。

ボタンホール

フラップ作成の失敗として大きく取り上げられるものの1つがボタンホールです。

このボタンホールができる原因としては、薄すぎるフラップを作成してしまうことや、目を固定するときに眼圧を上げきれておらず、目の中央がくぼんでしまっている状態でフラップを作成することなどがあります。ドライアイなど、体質的にどうしようもないものとは違い、ボタンホールは基本的に医師のミスによって起こります。レーシックはとても安全性の高い手術なので、しっかりとした病院であればまず起こることのないものです。

フラップを作っても真ん中に穴が空いた状態では、もちろん手術を続けることはできません。一度手術は中止して、角膜が再生することを待ち、もし可能なら新たなフラップを作成することになります。

フリーフラップ

フラップを作成するときには、角膜を削った後にフラップを元に戻し、接着させるために、完全にフラップを取り除かずに一部分だけつなげた状態にします。

ところが、そのつながっているはずの部分が取れてしまうことをフリーフラップと言います。フラップの厚みはそれなりにあるので、重大なミスと言えます。その後そのまま他の術式に以降する場合もありますが、ふつうは数カ月待ち、角膜の状態が安定してから再び手術を受けることになります。

神戸神奈川クリニックの澤井医師によると、フリーフラップになってもフラップの位置をうまいこと元に戻せばそのままレーザー照射をしても問題ないケースがある、とのことです。まだ確実とは言えませんが、状況と事後処置によっては特に後遺症もないまま回復することができるのかもしれません。

その他

他にも、フラップを戻すときに位置がずれて不正乱視になったり、フラップの作成が不完全であったりなど、フラップ作成には多くの後遺症があります。

現在の日本ではイントラレーシックがレーシック手術の基本として普及したため、あまり起こることはありませんが、こうした症状にかからないよう、しっかりとしたクリニックを選ぶことを絶対におすすめします。