視力回復のためのRK手術についての説明

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視力回復のためのRK手術

視力回復のためのRK手術とは?

RKってなに

RK手術というのは、視力回復手術の一種ですが、最も古くから用いられていたものです。RKとはRadial Keratotomyの略で、日本語では放射状角膜切開手術と言います。1885年にノルウェーで初めて試みられたと言われており、その後RK手術の第一人者であった日本の佐藤勉博士などによって研究がすすめられ、ロシアのフィヨドロフ博士などによって完成されました。

フィヨドロフ博士によって完成された手術方法は、角膜の裏面には触れずに前面のみにメスを入れるというもので、角膜に切開を加えることで屈折力を調整するというものです。この視力回復方法は世界中の眼科医に衝撃を与え、特に広く知れ渡ったアメリカでさらに改良されたものが主流となりました。

しかし、欠点もありました。レーザーではなくメスを入れて切開するため、医師にテクニックがない場合には手術を失敗する可能性がレーシック手術などよりも高いこと、また眼圧が弱まるために気圧変化によって視力が変化する、1日の間にも視力の変化が起こるといったものです。

RK手術を元にしてレーザーを用いるPRKの発明や、更にレーザー手術を発展させたレーシックなど新たな視力回復手術はそうした欠点を補うものであったため、現在の日本ではRK手術はあまり行われていません。手術が行われるとしたら、少しだけの視力回復によってメガネの度数を弱いものにする、といった目的で行われることが多いようです。

視力回復手術も、RK手術から始まる歴史があったからこそ現在のイントラレーシックなどがあるので、使われることは少ないですが見過ごすわけにはいかない手術です。